イン・ザ・カット 2004-04-03 IN THE CUT
解説
大学講師の女性が殺人事件をきっかけに、心の殻に封じ込めてきた感情を露にしていく様を描いたサスペンス・ドラマ。監督・脚本は「ホーリー・スモーク」のジェーン・カンピオン。原作はスザンナ・ムーアの小説で、脚本も共同で担当。製作は「めぐりあう時間たち」などの女優として知られるニコール・キッドマンほか。撮影は「ホーリー・スモーク」「シカゴ」のディオン・ビーブ。衣裳は「リクルート」のベアトリス・アルナ・パスツォール。出演は「ニューヨークの恋人」のメグ・ライアン、「死ぬまでにしたい10のこと」のマーク・ラファロ、「ミスティック・リバー」のケヴィン・ベーコン、「ロード・トゥ・パーディション」のジェニファー・ジェイソン・リーほか。
あらすじ
ニューヨークの大学で文学講師として働く女性フラニー(メグ・ライアン)。他人と距離を保ち、言葉以外に世界との接触方法を持たない彼女にとって、唯一心を許すのが腹違いの妹ポーリーン(ジェニファー・ジェイソン・リー)だ。感情的で結婚願望の強いポーリーンは、一見フラニーと対極の性格だが、彼女もまた人をうまく愛せないでいる。ある日、フラニーの家の近隣で猟奇的な殺人事件が勃発。犯人らしき人物をフラニーが偶然目撃したことから、刑事マロイ(マーク・ラファロ)が聞き込み調査に訪れる。しかしフラニーの記憶に残っていたのは、犯人の顔ではなく手首に彫られたタトゥーだった。その事件をきっかけにフラニーの静かな生活に異変が起き始め、マロイとは肉体関係を持つようになる。難航する捜査の中、同様の殺人事件が続き、ついにはポーリーンまでもが殺されてしまう。フラニーは、自分が目撃したものと同じタトゥーを彫っているマロイが犯人だと思い込む。しかし真犯人は、やはり同じタトゥーを持つマロイの相棒、リチャード(ニック・デミッチ)だった。彼に襲われたフラニーはリチャードを射殺し、マロイのもとへと戻るのだった。