シャカリキ! 2008-09-06
解説
自転車ロードレースに青春を賭ける高校生たちの姿を描き、単行本の累計売り上げが350万部に達する曽田正人の同名人気コミックを実写映画化。監督は、今村昌平、北野武作品などで助監督を務めてきた大野伸介が初メガホンを取る。主要キャストには遠藤雄弥、中村優一、鈴木裕樹ら注目の若手がふんするほか、中越典子、柄本明、原田泰造らが共演。時速70キロを超えるスピードで、さまざまな駆け引きが繰り広げられるレースシーンは迫力満点。
あらすじ
亀ヶ丘高校の自転車部は、部員が減り、次のインターハイで結果を出せなければ廃部となることになっている。有力選手が抜け、部員はエースの鳩村(中村優一)、虚弱体質の斉藤(小柳友)、メタボ体型の丸山(池田哲哉)、自転車に乗れない鳥越(坂本真)とマネージャーの永田桜(南沢奈央)のみとなり、大会エントリーに必要な人数も確保できていなかった。そんな中、自転車が大好きな野々村輝(遠藤雄弥)の走りを目にした亀高自転車部の監督・由多比呂士は彼の潜在能力を見抜き、部に勧誘する。しかし、ただ誰よりも速く走りたいだけのテルは、元々団体行動が苦手なこともあり、部員との間に軋轢を生んでしまう。インターハイ団体戦当日、強豪・鳳帝高校のエースで由多比呂士の息子・比呂彦が挑発しテルは暴走。チームロードのルールを外れ、失格になってしまう。部は解散となったが、比呂士に勝ちたいというテルの気持ちは変わらなかった。もくもくとペダルを漕ぎ続け、部がなくても自転車には乗れる、自転車が好きだと言うテル。彼の熱意に動かされ、部員は再び集結。誰でも参加できる「ゲロルシュタイナーカップ 石渡山・市民ロードレース大会」への出場を決める。テルは単身鳳帝高に乗り込み、比呂士に挑戦状を叩きつける。こうして再集結した亀高自転車部は、勝つにはチームプレー以外にはないとの監督の言葉を胸に、打倒比呂士を誓って猛特訓を開始する。大会が行われる石渡山は、坂好きのテルにはもってこいの急勾配が続くコースだった。このレースは、インターハイとは違い個人で競い合うルールだが、亀高自転車部はチーム一丸となってエール鳩村をアシストする作戦を立てる。かたや比呂士は、これは自分のレースだと言い放ち、チームメイトのアシストを断わる。そしていよいよスタートの合図が鳴り、ロードレーサーたちは一斉に走り出した……。