紅の空 1962-03-21
公開:1962-03-21/製作:1962年
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解説
陰謀に巻き込まれた航空会社のパイロットたちの活躍を描いた冒険アクション。嵐の中で飛ぶセスナ機のシーンなどに特撮が使用されている。『妖星ゴラス』の併映作品。
あらすじ
片桐航空のパイロツト西江哲郎と木賊大助は無二の親友だ。哲郎は子供を救うためセスナ機を草むらに突っこみ飛行禁止の身になり、片桐社長は病に倒れ、今や片桐航空は大助の双肩にかかつていた。ある日、スカイラーク開発の鴨田と情婦マリが、イナンバ島までトランクを運んでくれと頼みにきた。大助は恋人の栄子に送られてイナンバ島へとびたった。その帰路大助は竜と呼ばれる不気味な男を乗せた。その翌日、再び鴨田が現われ一人の男をイナンバ島まで運んでくれと頼みこんできた。哲郎はことわったが榎本がとぶことになった。数時間後榎本のセスナ機は残骸となって発見された。その頃、那須謙太郎という男がスカイラーク開発事務所に現われ、用心棒に雇えと売りこんでいた。すげなく断る鴨田の前に謙太郎は外国のニセ札と竜の写真を投げだした。その時、竜が交通違反であげられたという報告が入った。竜は不法入国者で、麻薬がきれれば何を喋るかわからない。今や外国のニセ札作りの一味として正体を現わした鴨田たちは、国外逃亡という手段に出た。何も知らず、大助のセスナ機は鴨田、マリ、それに謙太郎をのせて飛びたった。セスナに乗りこむ瞬間、栄子は謙太郎から紙きれを渡された。紙きれには「警察へ、ニセ札犯人外国逃亡」とあった。その頃、榎本の死体が発見され、死因が航空遭難でなく、拳銃によるものと確認された。報告をうけた哲郎と栄子の背に、そして機上の大助の脇腹に拳銃が光っていた。