ひばりの花形探偵合戦 1958-08-06

公開:1958-08-06/製作:1958年    old
日本
 

解説

 「ろまん化粧」の笠原良三と「頑張れゴンさん」の笠原和夫によるオリジナル脚本を「新選組」の佐々木康が監督した。撮影は「一丁目一番地」の西川庄衛、音楽は「ろまん化粧」の万城目正。美空ひばりと高倉健のゴールデンコンビが探偵に扮し探偵合戦を繰り広げる。
 極東秘密探偵社の女性探偵である杉原由起子は、ブラジル邦人コーヒー王の松川敬太から、日本に残し生き別れとなった娘の京子を捜してほしいという依頼を受ける。イニシャルが刻まれたロザリオを唯一の手がかりに、京子の疎開先である長野県を訪れた由紀子は、そこで同じ依頼を受けた探偵の三田村英次と知り合った。三田村は京子が横浜のクリーニング屋で引き取られているという情報を得るが、由紀子は京子を連れて行ったという近藤治助の遺体を発見。その背後には鬼頭という暴力団のボスの姿が…。

あらすじ

由起子は「極東秘密探偵社」の花形探偵だ。三平はそのカメラの係りだ。ブラジルの邦人コーヒー王・松川が日本に残した京子という娘を探しに来た。ロザリオだけが手掛りだと由起子に言った。由起子は京子を探して、小諸へ行った。途中、三田村英次という男と知り合った。画家で、友達の牧場へ行く途中という。が、彼は「三田村探偵事務所」の私立探偵だった。先廻りして、京子の疎開先へききこみに行ったのだ。こうして、二人の探偵合戦は始った。が、どうやら、二人は互いにひかれ合ったらしいのだ。京子は東京の職業補導所の先生という近藤という男に連れ去られていた。由起子が三平と近藤の家を訪ねたとき、彼は毒入りウィスキーで死んだ。ウィスキーは、実は鬼頭という暴力団の頭目から送られたものだった。彼は由起子が一度彼の相手のまゆみという女のことを調べたことがあり、彼女の仕事をジャマしようとかかったのだ。近藤は死ぬとき京子の居場所をいい残した。“横浜、船乗りの酒井と。”三田村が現れ、由起子にあなたは狙われている、事件から手を引けといった。事実、由起子は通りすがりの車から狙い撃たれた。由起子は手を引かず、横浜へ行き、酒井を探した。三田村も来た。由起子は鬼頭の手下安原の罠にかかった。首尾よく逃げおおせたが、追われ、三田村に救われた。その時彼女が救いを求めたサンドイッチガールが、実の京子だったが、由起子は気づかなかった。--松川の弁護士・清水が京子を探しだしたという。由起子は失望したが、三田村の手柄だった。清水は鬼頭と手引し、替え玉のまゆみを松川と合わせた。由起子らが会ったとき、三田村もにせ物をつかまされたのが判った。京子は清水らに拐われ、その事務所に檻禁された。由起子らは協力して、鬼頭がまゆみを使って松川の金をしぼろうとしているのを探った。松川の娘披露パーティの席で、二人は鬼頭・清水・まゆみらの所業をあばき、松川を実の娘京子に会わせることができた。親娘は仲良くブラジルへ向った。由起子と三田村も仲良く見送った。結局、探偵合戦は引分けということになったらしいのである。

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