サラリーマン 続・目白三平 1955-09-27
公開:1955-09-27
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あらすじ
国鉄本庁厚生局の目白三平は、近郊の借家に細君の文子さん、青木、冬木の子供たちと住んでいる。ある夜、かねて婚約中の村上君と敏子さんが訪ねてきた。今秋、結婚することになっているが、新居の件で意見が衝突し、その尻を持ち込んできたのである。三平が久しぶりに信州へ老母の見舞いに出かけ、帰ってくると、PTAの文化部長に推薦された文子さんの姿は見えず、近所の娘たちが留守番をしていた。きょうは土用のうしの日である。うなぎの買えない三平は、うしの日には牛を食うのが本当だといって、子供たちに牛肉を買って帰った。その日同僚の中島君が新潟へ転勤すると聞いて、三平は中島君のアパートを村上君に世話してやった。村上君と敏子さんの結婚式の当日、三平は貸衣裳のモーニングを着込んで文子さんと列席した。その後、村上君の女房孝行ぶりを見るにつけ、文子さんは三平の無愛想が不満でならない。そして、PTAの仕事で文子さんの家をあける日が多くなった。ある雨の日、三平が留守をしていると、近所の娘智恵子がやってきて映画見物につれ出すが、それを知った文子さんは口惜しさのあまり家を飛び出し、村上君のアパートへ転がり込んだ。そこで文子さんは敏子さんから、勤人にとって家庭の温かさがいかに大切かということをきかされ、一方三平も細川夫人から、文子さんがいかにPTAに貢献しているかを聞かされた。覆水が盆に返ったことはいうまでもない。