一度も撃ってません 2020-07-03
監督:
阪本順治
脚本:丸山昇一
公開:2020-07-03/製作:2020年
old
解説
「半世界」「エルネスト」の阪本順治監督、「野獣死すべし」「探偵物語」の丸山昇一脚本によるハードボイルドコメディ。18年ぶりの映画主演となる石橋蓮司が、冴えない小説家と伝説の殺し屋という2つの顔をもつ主人公を演じる。ハードボイルドを気取る小説家の市川進。まったく原稿が採用されない時代遅れの作家である市川には伝説の殺し屋・サイレントキラーというもう1つの顔があった。しかし、彼は一度も人を撃ったことがなく、旧友である石田から依頼を受け、標的の行動をリサーチするだけだった。しかし、石田が中国系のヒットマンから命を狙われたことから、市川にも身の危険が迫る。石橋のほか、大楠道代、岸部一徳、桃井かおりと日本映画界を支えるベテラン俳優陣が顔をそろえる。
あらすじ
大都会のバー『Y』で旧友のヤメ検エリート・石田(岸部一徳)や元ミュージカル界の歌姫・ひかる(桃井かおり)と共に夜な夜な酒を交わし、情報交換をする74歳の市川進(石橋蓮司)は、巷で噂の“伝説のヒットマン”ではなく、ハードボイルドを気取ったただの売れない小説家だった。妻・弥生(大楠道代)の年金暮らしで、担当編集者児玉(佐藤浩市)からも愛想をつかされている。小説のリアリティにこだわり過ぎた市川は、密かに殺しの依頼を受けては、本物のヒットマン・今西(妻夫木聡)に仕事を頼み、その状況を取材していたのだ。ある日、石田が中国系のヒットマンから命を狙われ、市川にも身の危険が迫る事態に。そんな市川の行動に不信を抱いた弥生は、夫の浮気を疑い調べ始める。市川はヒットマンを返り討ちにしようと今西を探すが、酔って仕事ができない状態だった。『Y』に現れた弥生は、ひかるに夫との仲を問い詰める。そこにヒットマンと市川がやってきて……。