出来ごころ 1933-09-07
公開:1933-09-07/製作:1933年
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解説
坂本武演じる喜八を主人公とした「喜八シリーズ」の第一弾。小津安二郎が自らの原案を監督した。脚本は池田忠雄。ちなみに喜八のキャラクターは、後の「寅さんシリーズ」の原点とも言われている。
長屋で息子の富夫と二人で暮らす喜八は、日雇い労働者として工場に勤めている。同僚で隣に住む次郎と一緒に演芸場へ出かけた喜八親子は、その帰り道で春江という女性と出会う。彼女は工場をクビになり、行く当てがないという。喜八は、行きつけの食堂の店主である“かあやん”に、春江を泊めてほしいと頼み込んだ。春江は食堂に住み込みで働かせてもらうことになった。富夫は年甲斐もなく春江に熱を上げるが、彼女は次郎に興味を持っていた。