夜ごとの夢 1933-06-08
公開:1933-06-08/製作:1933年
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解説
成瀬巳喜男が自身の原作を監督したサイレント映画。池田忠雄が脚本(脚色)を担当した。世界的な不況時代を背景に、社会の底辺で生きる人々の暮らしを見つめる作品。
夫に家を出て行かれてしまったおみつは、幼い息子の文坊と二人で貧しい生活を送っている。おみつは港町の酒場で身を売って生計を立てていた。そこへ夫の水原がひょっこり帰ってくる。おみつは水原のことを許せなかったが、文坊のために同居することに。子供もすっかり父親に打ち解け、幸せな家庭生活が訪れたかに見えたが、水原は仕事が見つからずにいた。そんなある日、文坊が交通事故で大けがを負ってしまう。治療費のために体を売ろうとするおみつを引き止め、水原は自分で金を集めると言い出すのだが…。