悪夢探偵2 2008-12-20
解説
塚本晋也監督が松田龍平を主演に迎え、他人の夢に入ることができる青年の活躍を描くサイコ・スリラー『悪夢探偵』シリーズ第2弾。依頼人の悪夢に登場する怖がりな少女に、極端に怖がりだった亡き母の面影を見た悪夢探偵が、彼女たちを救うために奮闘する。ヒロインは、300人を超える応募者の中から選ばれた期待の新星・三浦由衣。共演には『誰も知らない』の韓英恵、『イン・ザ・プール』の市川実和子、ベテラン光石研ら実力派が名を連ねる。
あらすじ
いやいやながら、他人の夢に入るという特殊能力を持つ影沼京一(松田龍平)は悪夢探偵と呼ばれていた。彼のもとに、依頼者の女子高生・間城雪絵(三浦由衣)が現れる。雪絵は毎夜、同級生の菊川夕子(韓英恵)が出てくる悪夢のせいで眠れないでいると言う。菊川は異様な怖がりで、雪絵は睦美(安藤倫子)とアキ子(松嶋初音)を誘い、イタズラのつもりで菊川を体育倉庫に閉じ込めた。しかし、その日から菊川は不登校になり、雪絵の夢に現れるようになったのだ。自分の夢に入ってほしいと頼む雪絵を、ちゃんと会って謝ればいいと京一は突き放す。しばらくして、睦美が原因不明の心臓発作で急死する。自分の身に危険を感じた雪絵は、再び京一に助けを求める。母子家庭の雪絵の母・貴理子(内田春菊)は仕事のことで頭がいっぱいで、娘にかまってやる余裕がなく、雪絵が頼れるのは京一しかいなかった。京一はいやいやながら、菊川の家へ向かう。雪絵と出会ってから京一は、しばしば亡き母・逸子(市川美和子)のことを思い出していた。人の心が見えてしまう逸子は、周囲の世界すべてを恐れていた。そして、そんな世界に息子を産み落としたことに罪の意識を感じ、自分と同じように人の心が見える京一に恐怖を感じていた。そして逸子は周りを傷つけ、やがて自分自身を傷つけ命を絶った。京一は菊川の家で、彼女が描いた暗い絵画を見る。そして、自分を取り巻くすべてを怖がる菊川に自分の母を重ねた。そのとき、アキ子が急死したと知らせが入る。京一は、自分を拒絶した母との絆を取り戻すために、雪絵の夢の中に入る決意をする。