待合室 -Notebook of Life- 2006-11-04
公開:2006-11-04
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解説
岩手県北部の山間地にある小繋駅を舞台に、待合室に置かれた小さなノートを巡る人々の心の交流を描いた感動ドラマ。「命のノート」として紹介された新聞記事に興味を持った板倉真琴監督が、自ら取材を重ねて映画化を企画。人が一生懸命生きることをテーマに、ノートを通じて“おばちゃん”と旅人らのおりなす心温まる物語を紡ぎ上げた。現代の“おばちゃん”に富司純子、若いころの“おばちゃん”に寺島しのぶがふんし、実生活では母娘の2人が映画初共演を果たす。
あらすじ
ある雪の日、待合室に現れたのは妻と娘を事故で失った浩一(利重剛)だった。一晩を待合室で過ごし、生きる目的を失ったまま旅立った彼に、和代(富司純子)は読まれるあてのない励ましの返事を書く。小繋(こつなぎ)に嫁いできてからの色々な出来事を思い出しながら…。遠野で生まれ育った和代(寺島しのぶ)は、小繋に嫁いできた。店で元気に働きながら、夫の志郎(ダンカン)とやがて生まれた娘・和枝と幸せな日々を送っていた。しかし、ある日和枝が、不慮の事故にあってしまう。そして数年後、志郎にも病魔の手が迫っていた。志郎亡き後二十年近くひとりで店を切り盛りしている和代は小繋駅に置かれた“命のノート”に書き込まれた旅人の様々な想いに返事を書き、生きていく事の素晴らしさを伝え続ける……。しかしある日、突然ノートが待合室からなくなってしまう…。意気消沈した和代は、母の住む遠野へと向かう。明るく振る舞う和代だが、母は気丈にも和代を突き放す。帰りの電車の中、母が握ったおにぎりの味に、様々な想いが入り混じり、自然に涙が溢れ出す。そして、小繋駅の待合室で和代を待っていたものは……。