ただいま それぞれの居場所 2010-04-17
公開:2010-04-17/製作:2010年
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解説
画一的な介護制度に疑問を抱く有志が、それぞれ理想の介護を実現させるための施設や事業所を立ち上げた姿を追うドキュメンタリー。設立23年の老舗の福祉施設や、2000年の介護保険制度施行以降に作られた新施設を訪ね、被介護者と家族のように接しようと奮闘する施設スタッフたちを映し出す。監督は、本作に登場する福祉施設を舞台にした『よいお年を』の大宮浩一。ぬくもりあふれる介護現場の悲喜こもごもの人間ドラマに再考を迫られる。
あらすじ
2000年4月1日の介護保険制度開始以降、全国各地で介護サービスの数が急増した。だがその一方で、介護を必要としながらも、制度の枠組から漏れてしまう人々も数多い。そんな中、画一的な介護サービスの在り方にジレンマを感じ、自ら理想とする介護を実現させようと施設・事業所を立ち上げた人たちがいる。本作では、設立から23年になる民間福祉施設と、新たに若者によって設立された三つの施設を取材。人手不足や低賃金など、マイナス面ばかりが取り上げられがちな介護の現場だが、ここには利用者やその家族と深く関わり、日夜奮闘するスタッフたちのポジティブな姿があった。数々の人生の最後の季節、生と死に向き合う日々が、スタッフそれぞれの哲学を育んでいく。仕事を引退した事を忘れて、出かけてしまうお爺さん。夢と現実の区別がつかずにスタッフを叩くお婆さん。個性的で、ときに一筋縄ではいかない人たちがここでは普通に生活している。“一律に決められた介護はしたくない。一人一人に相応しい介護を見つけていきたい”。ある施設の園長はそう語る。制度とシステム、医療と介護、家族と社会。その間をさまよい続け、ようやく見つけたそれぞれの居場所。そこにはきっと、大切な誰かと共に生きるためのヒントがあるに違いない。