恋する幼虫 2004-02-14
公開:2004-02-14/製作:2003年
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解説
カルトムービー『クルシメさん』で一躍脚光を浴びた井口昇監督の新作は、再び新井亜樹をヒロインに迎えた新感覚ホラー純愛映画。新たに『ピンポン』の荒川良々や、大人計画主宰の松尾スズキら強烈な個性派俳優を集結させ、トラウマを持つ男女の世にも不思議な恋愛をリアルに見せる。現代版“四谷怪談”とも言える、ヒロインの顔に出現するシュールな“生き物”を巡っての彼らの攻防に爆笑しながらも、エールを送りたくなる。
あらすじ
売れないエロ漫画家のフミオ。読者の読みたい物を描かない自分を棚に上げ、編集者をイジメてはその憂さを晴らしている小心者の彼は、ある日、新人編集者のユキに自分のトラウマを正直に描いたマンガを否定され、発作的に彼女の頬をペン先で刺してしまう。1ヶ月後。自責の念に苛まれた彼はユキの部屋を訪ねてみるが、なんとそこには頬におぞましい傷痕を残したユキの姿があった。しかも、彼女はその傷痕から虫のような触手を出し、血を求めるようになったのだ。今や彼女の奴隷となったフミオは、生贄を求めて右往左往。だが、不思議なことにふたりの間にはいつしか愛情が芽生え、遂に彼女に自らの血を捧げたフミオは、首無しの体になりはしたが、ユキと共に幸せに暮らすのだった……が、その頃、世界ではユキによって血を吸われた人間たちが、彼女と同じ吸血触手を持つ人間となって増殖していた!