かつてインタビュアーを志望していた理乃は現在、東京の出版社で情報誌のグルメ特集を担当。すでに目標への熱意も冷めてきている。彼女は間もなく結婚するため、寿退社を控えていた。そんな理乃はある日、巻頭のインタビュー記事を任される。取材対象は性同一性障害を持つ人気モデル“レイヤ”。レイヤはこれまで、体が男性でココロは女性である自分に悩み苦しんでいた。だが今では何の迷いもなく、自分に正直に素直に生きていると言う。そして、理乃はレイヤの話を聞くうち、自分の今までとこれからの人生に疑問を持ち始める…。
