ただ君だけ 2012-06-30

公開:2012-06-30/製作:2011年    old
韓国
 

解説

『マジシャンズ』のソン・イルゴン監督がメガホンを取り、ソ・ジソブが主人公を務めたラブストーリー。ソウルの片隅で孤独に生きてきた男女が、悲壮な運命に翻弄(ほんろう)されながらも純粋な愛をはぐくむ姿を、切なくも温かなタッチで映し出していく。ソ・ジソブが暗い過去を持つ元ボクサーを、テレビドラマ「春のワルツ」のハン・ヒョジュが視覚障害というハンデを抱えながらもけなげに振る舞うヒロインを熱演。スローモーションを駆使したボクシング・シーンや、主人公たちが心を寄せ合うさまを淡い色調で表現するなどの凝ったビジュアルにも注目したい。

あらすじ

チョルミン(ソ・ジソブ)は、かつて将来を期待されたボクサーだったが、今では夢を諦め、昼間はミネラルウォーターの配達、夜は駐車場の料金所で働いていた。ある雨の夜、料金所で1人、テレビを見ていると、若い女性が現れる。人懐こい笑顔で話し続けるその女性はジョンファ(ハン・ヒョジュ)といい、目が不自由なために、チョルミンを以前働いていた老人と勘違いしていたのだ。別人と気づき、杖をつきながら立ち去ろうとする彼女に、雨宿りしていくよう勧めるチョルミン。それ以来、2人は毎晩のように一緒にテレビドラマを見るようになる。ドラマを見て無邪気に笑い、“主人公の心が見える”と涙するジョンファに、戸惑いながらも徐々に惹かれていくチョルミン。しばらくして、チョルミンは自分の過去を彼女に語る。彼はボクシングをやめた後、借金の取立て屋として働いていたが、傷害事件によって一時期、刑務所に服役していたのだ。ある日、自宅で職場の上司から襲われそうになるジョンファ。通りがかったチョルミンに助けられたものの、会社は退職。彼女を励まそうと、チョルミンは子犬をプレゼントする。ジョンファとの未来を思い、ボクシングへの再挑戦を考え始めるチョルミンだったが、彼女の両親の墓参りに同行した時、自分とジョンファの過去に忌まわしい接点があったことを知る。数年前、ジョンファが失明し、両親を亡くした日。チョルミンが借金取り立てのために追い詰めた男が、焼身飛び降り自殺を図り、落下してきた男を避けようとしたトラックがジョンファの車に衝突したのだ。罪の意識に苛まれるチョルミン。一方、ジョンファの視力は急速に悪化し、1ヶ月以内に完全に失明すると医師から宣告される。チョルミンは、彼女の角膜移植手術費用を捻出するため、昔の仲間に海外での賭博格闘技試合出場を依頼。別人になりすますと試合の地タイへ旅立つ。だがそれは、ジョンファの手術当日だった……。

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