OPEN HOUSE 2003-12-13

公開:2003-12-13/製作:1997年    old
日本
 

解説

 “ミツワとトモノリ”――折込みチラシの仕事ばかり回ってくる売れないモデルのミツワは、なかなか日の目を見ない自分に苛立ちを募らせていた。そんな彼女は泥酔した夜に、泊まり場所を求めて行く当てのないトモノリという男性と出会うのだが…。“ユイコ”――離婚して間もないユイコは、その影響からか奇妙な姿で倦怠感のある日々を過ごし、夜になると体中のジンマシンに悩まされている。彼女のもとには、熱烈な想いを寄せてくる男や別れた夫の恋人が押し掛けてくるが、ユイコは心を閉ざす一方だった…。

あらすじ

売れないモデルのミツワ(椎名英姫)の仕事は、折込チラシのモデルばかり。そんな仕事でもこなしていかなければならないことに、行き場のない苛立ちを感じている。あるパーティーで掴みあいのケンカをしたミツワは、泥酔して店から追い出され、トモノリ(川岡大次郎)と出会う。その夜、トモノリはミツワを介抱し、家まで送る。翌朝、目を覚ましたミツワは、トモノリの存在に驚く。トモノリは動揺しながらも状況をミツワに説明する。ミツワは一人トイレにこもり、昨夜の記憶をたどる。そんな奇妙な出会いから、ミツワとトモノリの奇妙な共同生活が始まる。数日後、エンリケという哭くことを忘れた犬も2人の生活に加わることに。そんな日々を過ごすうちに、ミツワは、彼女のファンであるという小川の計らいで、雑誌の専属モデルになるチャンスを掴む。トモノリはエンリケと一緒にミツワの帰りを待つ毎日。あるとき機嫌が悪いミツワから、エンリケを捨てるか、トモノリが出て行くかの選択を迫られ、トモノリは仕方なくエンリケを手放すことに…。一方、マンションの隣の部屋には、離婚したばかりのユイコ(南果歩)が住んでいた。ユイコは夜になると、体中をかきむしる。医者からは「離婚による精神的なもの」と診断された。熱烈なアプローチで迫るミヤケ(村田雄浩)、別れた夫の恋人マキは一方的にユイコの生活に侵入してくるが、ユイコの心は誰に対しても開かない。アレルギーー症状は悪化するばかり。母のトキコ(加藤登紀子)はそんなユイコを心配して訪ねてくるが、別れた夫の思い出話を聞かされ、再び切なくなるユイコ。思いを寄せる人に振り向いてもらえず、それでも必死に相手の心を求めている人々。みんな、満たされない思いを抱えながらも毎日を淡々と暮らしている。まるで寂しいことには慣れてしまっているかのように。そんな穏やかな日々の生活の中で、それぞれが何かを見つけようとしていた……

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