閉じる日 2000-11-25

監督: 行定勲
脚本:行定勲,益子昌一
公開:2000-11-25/製作:2000年    old
日本
 

解説

 期待の6人の監督たちが全編デジタル・ビデオで撮りあげた《ラブシネマ》の第3弾。母の変死、父の失跡と囁かれ、両親亡き後ふたりっきりで暮らしてきた作家、我妻名雪と、高校生の拓海。ふたりは近親相姦の関係にある姉と弟。“ある過去”がふたりを強く、深く結び付け続けていた。過去であると同時に、その拭い去れない現実から逃れようと、名雪は長い間封じられてきた体験を赤裸々に小説に綴る。現実に絶望し、孤独に逃げて安堵する弟。そこへ、そんな彼を一途に愛する少女が現れる……。

あらすじ

幼い頃に受けた父親からの性的虐待、その父親を一緒に殺害し壁に埋めた弟・拓海との近親相姦。作家の名雪は、それらの呪縛から解放されたいと願い、小説にそのことを綴る。そんな折、彼女は拓海が同級生の悠里とつきあっていることを知り、嫉妬から編集者の川上と体を重ねてしまう。一方その頃、悠里に秘かな想いを寄せていた拓海の親友・明が、悠里に拓海と名雪の関係を話していた。ショックを受けた彼女は、スナックを営む母親に言われるまま、客として店を訪れた川上とホテルへ行くが、それを救ったのは拓海だった。川上から金を奪い、悠里と共に町を出ようとする拓海。しかし、川上の持っていた名雪の原稿を読んだ悠里は、どうしてもふたりの真相を確かめたくて名雪の元を訪れるのだが、揉み合っているうち彼女を刺してしまう。そして、名雪は後を追ってやって来た拓海の腕の中で息絶え、拓海は悠里と共に町を後にする。姉の書いた小説『閉じる日』を読み終わった拓海。その時、彼はその様子をじっと見つめている姉に気づく。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/2000/2/1400

◀︎ Back