人の砂漠 2010-02-27

公開:2010-02-27/製作:2010年    old
 

解説

ノンフィクション作家・沢木耕太郎による同名ルポルタージュを、東京藝術大学映像研究科の学生が映画化した4編からなるオムニバス・ドラマ。町の人たちをだまし続けた70歳の女詐欺師やゴミ屋敷で亡くなった老女、家族に捨てられた元売春婦など、社会の片隅に生きる人々の生きざまを若い感性で描き出す。強烈な存在感を放つ実在したアウトローたちを、室井滋、小池栄子、石橋蓮司、夏木マリが迫真の演技を披露するほか、忍成修吾、MEGUMIら多彩な共演陣が脇を固める。

あらすじ

「屑の世界」山義秀(石橋蓮司)は閑静な住宅街の一角で、くず鉄の仕切り場を営んでいる。くずを集めて生活する“曳き子”たちは山を慕い、彼らにとって不可欠な存在となっていた。しかし静かな町づくりを推進する区議会は、仕切り場の強制移転を言い渡す。立ち退きを断固拒否する山は、仕事を失うくず集めの人たちへ、退職金代わりの餞別を用立てることを思いつき、盗みを始める。「鏡の調書」70歳の天才詐欺師・笠原きよら(夏木マリ)が、突然田舎町にやってくる。町民たちは集団催眠にかかったように、次々ときよらに騙されていく。「おばあさんが死んだ」ゴミ屋敷の主・野口郁子(室井滋)は、近隣住民と関わろうとせず、生活保護も頑なに拒んでいた。そんな彼女の謎に包まれた半生が、1冊の日記によって明かされていく。「棄てられた女たちのユートピア」家族や男に棄てられた元売春婦たちが集まる施設がある。そこで、篠原いちこ(小池栄子)が暴れ出す。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/2010/2/1387

◀︎ Back