ダンシング・チャップリン 2011-04-16

監督: 周防正行
公開:2011-04-16/製作:2011年    old
日本
 

解説

『Shall We ダンス?』などの周防正行監督が、『街の灯』『チャップリンの黄金狂時代』などチャールズ・チャップリン作品をフィーチャーしたバレエ作品「ダンシング・チャップリン」をテーマに、ドキュメンタリーとダンサーたちのパフォーマンスによる2部構成で表現した異色作。第1幕では振付家のローラン・プティと周防監督との打ち合わせや、草刈民代やルイジ・ボニーノといったダンサーたちの練習風景などクランクインするまでの舞台裏を明かし、第2幕ではパフォーマンスを映し出す。こだわりをぶつけ合う演出家と監督、一流のプロフェッショナルたちの華麗な競演と、一瞬たりとも目が離せない。

あらすじ

第一幕『アプローチ』2009年5月11日、都内の稽古場で、主演のルイジ・ボニーノと草刈民代が草刈の引退公演以来の再会を果たし、『街の灯』のパ・ド・ドゥの振り写しが行われる。2人をはじめ、海外から集められたダンサーたちの60日間のリハーサルの日々がスタートした。一方、監督の周防は、イタリアに滞在している振付家ローラン・プティを訪ねていた。周防が提案した演出構想に、プティが拒絶反応を示す。また、チャップリンの四男ユージーンへのインタビューを通じて、映画では知ることのできないチャップリンの素顔が語られる。本番まで10日と迫っていた東京では、『空中のバリエーション』のパ・ド・ドゥで波乱が起きていた。草刈を支えるダンサーのナタナエルが、彼女を支えきれないのだ。果たして、「ダンシング・チャップリン」は無事に完成するのか。第二幕『バレエ』1991年の初演時には全2幕20場で構成されていたバレエ作品を、周防が13場に絞り、再構成して、映画として撮影した。チャップリンの「ライムライト」、「街の灯」、「黄金狂時代」、「キッド」、「モダン・タイムス」、「犬の生活」などの映画から着想された作品で構成されている。チャップリンと盲目の花売りが恋に落ちる「街の灯」をもとにしたパ・ド・ドゥや、チャップリンの映画に欠かせないドジな警官たちを想起させる『二人の警官』と『警官たち』、「ライムライト」のヒロインであるバレリーナが舞台で踊っているような『空中のバリエーション』など、チャップリン映画の名場面を、プティの芸術的解釈で新たに甦らせた作品が演じられていく。シンプルな世界観のなかで7人のダンサーたちは様々な役に扮しながら、チャップリンの世界を描いていく。また周防は、屋外での撮影や、360度あらゆる視点からダンサーを捉えるという自由な発想で演出を行っていく。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/2011/2/13631

◀︎ Back