NANA2 2006-12-09
解説
爆発的な人気を誇る矢沢あい原作の同名コミックを実写映画化した『NANA』の続編。主人公のふたりの“NANA”、大崎ナナと小松奈々が出会い、同居生活を始めた前作から続く本作では、ナナのバンドが待望のメジャーデビューをする経緯や“ハチ”こと奈々の妊娠といった、彼女たちの衝撃的なその後のエピソードがつづられる。ハチ役が『サイレン』『ラフ ROUGH』の市川由衣にバトンタッチするなど、前作とは一味違った世界観も見逃せない。
あらすじ
木崎ナナ(中島美嘉)と、ハチこと小松奈々(市川由衣)はひょんなことから友達になり、同居を始める。まるで違う夢を抱きながらも、同い年で同じ名前であることから友情を深めあう二人。失恋したハチを慰めるために、ナナはバンド仲間である“TRAPNEST”のタクミ(玉山鉄二)を紹介する。憧れのミュージシャンと知り合ったことで喜ぶハチは、ナナのバンド“BLACK STONES”のノブ(成宮寛貴)から思いを寄せられていることにも気がつかなかった。ある日、職場でミスを犯したハチは、そのままクビになってしまう。暗い気持ちで帰宅する途中、偶然にもタクミと再会したハチは、誘われるままに一夜を共にしてしまう。タクミとの関係に喜びながらも、ナナに対しては後ろめたくて、そのことを口にはできなかった。一方、ナナの“BLACK STONES”は大手音楽事務所から声が掛り、メジャーデビューが決まる。夢に一歩ずつ近づいていること実感するナナは、恋人であるレン(姜暢雄)と過ごす時間も削って、バントの練習に熱中する。そんなある日、ハチとタクミの関係を知ったナナは衝撃を受ける。ノブのハチへの思いを知っていたナナは、あらためてバンドメンバーの力も借りて二人を接近させる。包み込むようなノブの愛を知ったハチは、タクミとの関係に終止符を打つ決意を固める。しかし、ハチの妊娠が発覚。さあに、メジャーデビューを寸前にしながら、ナナとレンの関係がマスコミにスクープされてしまう。スキャンダラスな報道に晒されるナナ。それでも夢を諦めることのないナナは、新宿駅前でのデビューライブを敢行する。一心に歌い続けるナナの姿を、ハチもまた歩道から見つめていた。「ねぇ、ナナ。夢がかなうことと幸せになることは、どうして別ものなんだろう?」それぞれの夢に向かって歩んできたナナとハチ。二人の関係は新たなステージを迎えるのだった。