かさぶた姫 2009-01-24
解説
かさぶたはがしのフェチという、人に知られたくない秘密を持っている女の子と、そんな彼女に思いを寄せる男の子の恋愛を描く異色のラブストーリー。エイベックスによる「ニュースター・シネマ・コレクション」プロジェクト第1弾となる本作のメガホンを取るのは、『花より男子ファイナル』などをプロデュースしてきた三城真一。近野成美、相葉弘樹ら若手キャストの好演が光るほか、映画の世界観を歌い上げる古内東子の主題歌も必聴だ。
あらすじ
可愛さとあどけなさが残るOLの逢坂姫子(近野成美)は、同僚の沙紀(高山都)とムイ(武下公美)の3人で男子学生との合コンに参加する。実は姫子には、かさぶた剥がしフェチという人に知られたくない秘密の嗜好があり、店員が持ってきたほっけがテーブルに置かれると、姫子は恍惚の表情でほっけの背骨をメリメリと剥がすのだった。合コンに参加していた秋川光一(相葉弘樹)は、そんな彼女の不思議な行動に気付き、興味深く見入ってしまう。結局、その場でカップルは成立せず、姫子たち3人は夜明けまでネットカフェで反省会をすることに。その帰り道、姫子は財布と家の鍵を落としてしまったことに気付く。慌てて道を戻る姫子に、光一が声をかけてきた。ネットカフェに置き忘れていた財布を偶然、光一が見つけていたのだ。その日をきっかけに二人はメールをやり取りしたり、一緒に出かけたりするようになるが、姫子は自分の特殊な癖だけはどうしても光一に言えないでいた。沙紀からも、それを話したら必ず引かれると忠告をされる。それでも姫子は意を決して光一に自分の嗜好を告白しようとしたが、誤解が重なり、二人の距離は今以上近づくことはなかった。傷心の日々の中、姫子は、ネットを通じてクッキー(加藤隆之)というかさぶたコレクターと出会う。その後、彼の経営するギャラリーで、姫子は客のかさぶたを剥がす“かさぶた姫”として働きはじめる。姫子の人気は急上昇、テレビの取材を受けるほどになるのだが……。