君が生きた証 2015-02-21
解説
突然亡くなった息子が遺した曲を歌う男と彼の歌に惹かれバンドを組む若者の二人の心の旅を描く人間ドラマ。「Uボート 最後の決断」「ファーゴ」など数々の作品に出演する一方で脚本家としても活躍するウィリアム・H・メイシーが、初めて自らメガホンを取った。「あの頃ペニー・レインと」のビリー・クラダップと「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」のアントン・イェルチンが、作中吹替えなしで歌とギターを披露している。ほか、「トランスアメリカ」のフェリシティ・ハフマン、歌手としても知られる「スプリング・ブレイカーズ」のセレーナ・ゴメス、「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーンらが出演。
あらすじ
大きな契約話がまとまったことを祝おうと大学生の息子ジョシュを呼びだしたサム(ビリー・クラダップ)の目に、ジョシュの通う大学で銃乱射事件が起きたことを報じるテレビニュースが飛び込んでくる。ジョシュは事件に巻き込まれ、突然この世を去ってしまった。それから2年、サムは仕事を辞め、すっかり荒んだ生活をしていた。そんな彼のもとに別れた妻が訪ねてきて、音楽好きはサム譲りだと生前ジョシュが作っていた歌の歌詞とデモCDを渡す。ジョシュの曲を聴きながら、彼が何を考えていたのか知らなかったことに思い至るサム。ジョシュの姿を追うように彼の遺したギターで曲を弾くようになり、場末のライブバーで開かれた飛び入りステージで彼の曲を歌う。このステージを見ていたクエンティン(アントン・イェルチン)という若者は事情を知らないままもっと多くの人に聴かせるべきだとサムに力説、一緒にやろうと訴えかける。はじめは乗り気ではなかったものの彼の熱意に押し切られ、サムはクエンティンと『ラダーレス』というバンドを組んだ。メンバーたちと演奏するうちに、サムはジョシュの死と向き合うようになっていく。徐々に支持が広がっていきロックフェスへのオファーが舞い込んでくるが、サムはある理由のためこの話を断ろうとする……。