北陸代理戦争 1977-02-26

公開:1977-02-26/製作:1977年    old
 

解説

 監督は「仁義なき戦い」シリーズの深作欣二。脚本は高田宏治、撮影は中島徹がそれぞれ担当。北陸やくざの壮絶な抗争を描く。撮影中に渡瀬恒彦が怪我を負い、その代役を伊吹吾郎が務めている。
 福井の富安組組長である安浦は、若頭の川田と揉めていた。安浦が競艇場利権を川田に譲渡するという約束を破ったためである。川田は安浦をリンチ、恐れた安浦は弟分の万谷に相談する。万谷を介して紹介された大阪浅田組配下金井組の金井八郎は、この諍いを機に北陸を支配しようと目論んでいた。ある夜、万谷に襲われた川田は重傷を負ってしまう…。やがて川田は金井組の配下と成り下がった北陸を奪還する決意をする。松方弘樹の熱演もみどころ。

あらすじ

北陸富安組組長・安本は、若頭・川田に手をやいていた。川田は、安本が競艇場の権利をゆずるという約束を守らないため、安本をリンチ。二人の仲は決定的なものになる。安本は、川田相手では勝目がないと考え、弟分・万谷に相談。万谷は、仲介役として大阪浅田組の斬り込み遂長・金井組金井八郎に相談。金井はかねてより、北陸を支配下に入れようとねらっていたので、安本対川田の仲介役という名目で北陸にのり出すことにする。ある日、川田は万谷の闇打ちに合う。重傷を負った川田は、きくの実家で傷のてあてをする。今は金井組の支配下となってしまった北陸を川田は、ひそかにとりもどそうと決心する。川田は傷がなおってから、まず万谷に復讐をし、刑務所に入る。出所後、川田は、大阪・浅田組に援助を依頼する。金井は、その行動があまりにもすごく、浅田組は金井に手を焼いていた。そこで、川田に援助することを約束する。川田は、浅田組の援助のおかげで、金井組の連中を北陸から追い出すことに成功。しかし、こんどは浅田組系の岡野組が幅をきかすようになる。川田はそこで、今は落目の万谷と安本に、地元を北陸のやくざの手にもどすことを提案。そして、川田は兄貴分でもある岡野組に挑戦状を叩きつける結果になる。かくして、生きる為にはなりふりかまわぬ北陸人特有のしぶとさの前に、大阪やくざは撤退を余儀なくされるのだった。

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