悪名 AKUMYOH 2001-07-28
解説
勝新太郎、田宮二郎という2大スターの出世作ともなった「悪名」(61)を、的場浩司、東幹久主演、和泉聖治監督でリメイクした青春任侠アクション。昭和初期。大阪河内郷八尾の名物男、朝吉(的場)。遊び人で暴れん坊の朝吉は金貸しの妻、お千代と駆け落ちをして有馬温泉に逃げ込む。そこで朝吉は薬屋の伊吹屋(トミーズ雅)に賭場にさそわれる。その賭場で、朝吉は貞(東)と出会う。ふたりは、何かと対立を繰り返しながらも固い絆で結ばれていく……。
あらすじ
昭和初期の大阪河内郷八尾。喧嘩には強いが女に弱い名物男の朝吉は、金貸しの女房・お千代と有馬温泉に駆け落ち。そこで薬商人の伊吹屋と宿を同じくした彼は、誘われるまま賭場に出かけ、生涯のライヴァルで兄弟分となる売り出し中の極道、大阪松島・吉岡組の小頭・モートルの貞と運命的な出会いを果たす。その後、お千代と別れ、貞の世話で元看護婦のお絹と松島で所帯を持つことになった朝吉。だが、松島では因島の実力者・シルクハットの親分こと黒島東洋蔵が、吉岡組と対立する小倉組親分・長吾郎を引き連れて、松島乗っ取り計画を画策。更に、朝吉と訳有りの娼妓・琴糸を身請けしようとしていた。そんな彼女を朝吉は遊廓から足抜けさせてやるも、暫くすると吉岡組と小倉組の対立が激化し、吉岡組組長が刺殺されるという事件が起こってしまう。兄弟分の組長の仇を討つべく、そして亡き夫に代わって金貸し業に就いたお千代の頼みでシルクハットの親分から借金を取り立てるべく、貞と因島に渡った朝吉は、そこで偶然にも琴糸と再会。またしても彼女を助けようと奮闘するが、小倉組の邪魔だてに遭って、既に病魔に蝕まれていた彼女を死なせてしまう。怒りに震える朝吉は、因島を牛耳る女親分・麻生の力を借り、貞と共に小倉組を壊滅に追い込んでいくのだった。