ダンボールハウスガール 2001-10-06
公開:2001-10-06/製作:2001年
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解説
ホームレス生活を送ることになってしまったOLが、自分自身を見つめ直していく姿を描いたドラマ。監督は「デボラがライバル」の松浦雅子。97年度新潮新人文学賞受賞の萱野葵原作を基に、松浦監督と「あしたは きっと…」の高橋美幸が共同で脚色。撮影監督に「真夜中まで」の篠田昇があたっている。主演は、映画初出演となる米倉涼子。尚、本作は面白そうなもの時代のニーズを捉えているものというコンセプトで製作される『Q FRONTムービー』の第1弾作品として、製作・公開された。HD24Pからのキネコ。
あらすじ
アメリカに渡って自由に生きる為、コツコツと貯金してきたOLの杏。目標の500万が貯まり、いよいよ明日は機上の人となる筈が、なんと全財産を空き巣に盗まれてしまった! 仕事は退職、アパートも解約、しかも頼れる筈の彼氏に女がいたことが発覚。こうして、身寄りの無い彼女はホームレス生活を送るハメに。そんな彼女が行き着いた先は、バラック教会の下に広がる空き地。そこで彼女は、段ボール生活を送るトムたちの仲間に入れてもらう。生活費を稼ぐ為、テレクラのバイトやかつての教え子であるあゆみの家庭教師を始める杏。やがて、そんな何ものにもとらわれない生活の中で自身を見つめ直すこととなった彼女は、今までの自分が心のホームレスであったことに気づき、心を解放しようとする。だが、はみ出した人間にこの国の人たちは冷たかった。若者たちの襲撃、そしてサラリーマンからの罵声。しかし、傷つきながらも仲間と支え合い再生した杏は、本当の自由を求めてアメリカへ旅立つのだった。