RAMPO 奥山監督版 1994-06-25

公開:1994-06-25    old
 

解説

 松竹のプロデューサー・奥山和由が、“黛バージョン”の約70%を撮り直し製作した初監督作品。アニメーションやデジタル合成、CG、マットペインティングなどを使用しており、上映時には“サブリミナル効果”、劇場でフェロモンを含んだ香水を流す他、人間に心地よいとされている“1/fゆらぎ”理論を背景や音楽に使用していることなども話題になった。

あらすじ

昭和初期。乱歩は雑誌編集長・横溝正史から見せられた新聞記事によって、発禁処分を受けた未発表の新作「お勢登場」のヒロインとそっくりの境遇の女・静子を知る。彼女に出会い魅了された乱歩は、夫殺しを非難され街を離れるという静子を説得し、「お勢登場」の続編が書き上がるまでそばにいてほしいととどめる。その続編は、乱歩の分身である明智小五郎が、変態侯爵のもとから虚構の静子を救い出す物語であったが、なかなか思うように筆は運ばなかった。その上分身であるはずの明智の「指図は受けません」という言葉が彼を混乱させる。一方、現実の静子は書き置きを残し、乱歩のもとを去っていった。彼女はいつしか彼の小説の中に入り込んでしまっていた。静子を求め、乱歩は小説の迷宮に自ら足を踏み入れる。だが乱歩の小説の中で変態侯爵大河原の妻となっていた静子は、大河原を殺し、明智を長持ちの中に閉じ込めている間に毒を含んで死んでしまった。静子を抱きかかえる乱歩の回りで、界はくだけちり燃え上がっていく…。

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