憐れみムマシカ 2010-07-31
公開:2010-07-31/製作:2009年
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解説
本作で監督デビューした新鋭の松田健太郎が手掛ける、ドタバタコメディー作品。不況にあえぐ小さな山間の町を舞台に、未確認生物騒動に沸く大人たちの迷走を映し出す。『誰も守ってくれない』などのベテラン、浅見小四郎が本作で映画初主演を飾り、無責任だが憎めない父親を熱演。その妻を『傘』の大塚良重、娘を『掌の小説』の菜葉菜が好演する。人生のこっけいさや切なさを笑い飛ばす監督の勇気に拍手を送りたい。
あらすじ
夏の暑い盛り。山間の小さな町、怒猿町。町議会議員の柏木厚雄(浅見小四郎)は落選したことがきっかけで、町おこしのためにと町長の西村(菅田俊)から未確認生物の捏造計画を依頼される。最初は遊び半分で参加していた柏木であったが、自ら扮する未確認生物“ヌッチー”が世間の話題になるにつれて、何とも言えない高揚感を抱き始めるのだった。しかしある日、その計画が妻・美江(大塚良重)や娘・里美(菜葉菜)、息子・広志(河合龍之介)に知られてしまう。家族全員に反対され、柏木はもう計画には関わらないと約束するが、金儲けに走る者や未確認生物を追う者が町外から現れ、騒動は日に日に盛り上がりを見せていく。そんな中、西村は最後にもう一度“ヌッチー”になるよう柏木に頼むのだが……。