曖・昧・Me 1990-04-28
解説
新人映画シナリオコンクールに入選した伊藤尚子のオリジナル脚本を佐藤闘介が監督した青春映画。将来に漠然とした不安を抱く女子高生が、曖昧な日々の中で成長する姿を描く。山崎ハコと森一美が音楽を担当した。
福岡の名門女子校に通う17歳の阿久津薫子。彼女は何となく将来に不安を抱き、線路に座り込んで自殺のまねごとをする。ある日、ブティックで働く理佳子と知り合うが、店の店長と不倫をしている彼女のことが、薫子には理解できない。教育実習生の園城寺夏美に誘われ会員制売春クラブを訪れた薫子は、そこで見知らぬ男に処女を捧げてしまう。そんな薫子は予備校で、小学校の同級生である高橋浩と再会し、付き合い始める。だが売春のことがばれてしまい…。
あらすじ
阿久津薫子は医者の娘で、福岡の名門女子高校に通っているが、17歳の今、漠然と将来に対する不安を抱いていた。軽い気持ちで自殺してみようと線路に座り込んだりする薫子はそこで、好きな男のことだけを考えて生きている理佳子に出会う。勤めているブティックの店長久藤と不倫の関係にある理佳子の気持ちをよく理解出来ない薫子は、自分が女として不良品のように感じてしまう。夏休みが近づき、処女でいるのもなんだか重たい。将来何になりたいのかもわからない薫子。そんな暖味な薫子を教育実習生の園城寺夏美は、自分の会員制売春クラブに誘う。見知らぬ男と初めて寝た薫子は、あっけらかんとした感じだった。ある日、予備校で偶然小学校の同級生だった高橋浩と再会した薫子は、慌ただしい生活の中、浩とつき合うようになった。なにもかも暖味な自分にとって、浩といるときが唯一安らぎを覚えるのだった。しかし、売春のことが理佳子から浩にばれてしまい、二人に危機がおとずれる。そして、薫子は妊娠していたのだった。結局、浩と別れた薫子は、子供を産み、自らの道を歩んでいこうと決心するのだった。