風、スローダウン 1991-11-23

公開:1991-11-23/製作:1991年    old
日本
 

解説

 島田紳助のベストセラーの自著『風よ!鈴鹿へ』を元にした映画監督デビュー作。大阪を舞台に、夢を追う3人の同級生とひとりの少女との青春とロマン、そして挫折を描く。プロのオートバイレーサーを夢見るオサム、ヤクザの準構成員のショージ、父の事業を継ぐことを約束されているヤスヒロの3人は中学の同級生。それぞれ自分の人生に物足りなさを感じていた。そんな彼らの前に東京から来た麻美が現れる。麻美とオサムは次第に惹かれ合うが、実は麻美には親に決められたフィアンセがいた。苦悩の末、夢を捨て切れず麻美と別れたオサムは、彼女の結婚式に花束を送り、自らの夢を賭けたレースに出場。しかし、オサムを乗せたバイクは勢い余って転倒してしまう…。

あらすじ

プロのオートバイレーサーになることだけを夢見て昼夜アルバイトに追われる生活を送るオサム、何不自由なく父親の事業を継ぐことを約束されているボンボンのヤスヒロ、そしてヤクザ組織の準構成員のジョージ。生き方は違うものの中学時代の同級生である三人。三者三様、自分の生き方に執拗し、己の可能性を信じる彼らも二三歳を迎え、自分達の青春に落とし前をつける時期が近づいているのをそれぞれ予感していた。そんな彼らの前に東京から来た麻美が現れる。自分の育ってきた周りしか知らずに生きてきた彼女は、自らの夢に突き進むオサムに心惹かれていく。ジョージとヤスヒロはそんなふたりを暖かい目で見守るが、麻美に想いを寄せていながらも何も出来ないヤスヒロはどこかで嫉妬を感じていた。麻美との楽しい日々を満喫するオサムだったが、それも長くは続かなかった。実は麻美は東京に親が決めたフィアンセがいて、その結婚に踏み切れず、ひとり大阪へ出てきたのだった。また、オサムも青春にケジメをつける日が刻々と近づくにつれ、麻美とオートバイのどららを取るかという決断に迫られていた。一方、ヤスヒロの方は、あまりのドラ息子ぶりに愛想尽かした父親の政略結婚にハメられ、ジョージは鉄砲玉で男を上げようとして、その若き生命を散らせていくのだった。結局夢を捨て切れず、苦悩の末、麻美と別れたオサムは、彼女の結婚式に花束を送り、自らの夢を賭けたレースに出場。しかし、オサムを乗せたバイクはレース中、勢いを越えて転倒してしまうのだった。

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