蛍火 2011-09-17
公開:2011-09-17
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解説
織田作之助の短編小説『蛍』を、八住利雄が脚色し五所平之助が監督。五所にとっては初めてかつ唯一の本格的な時代劇。
伏見で船宿の寺田屋を営んでいるのは、甲斐性なしの伊助ではなくその妻の登勢だった。しっかり者の登勢は見事に店を切り盛りしていたが、伊助の継母であるお定には冷たく当たられていた。しかし登勢は夫を助け、貧しい娘お良を養女として育てていた。しかし伊助は京都に女を囲い足繁く通う始末。そんなある日、坂本龍馬という男が寺田屋を訪れる。登勢は龍馬に惹かれるが、龍馬は娘のお良のことを想っていた。追っ手が寺田屋にまで迫ってきたとき、登勢は龍馬とお良を身を挺して逃してやるのだった。