きみにしか聞こえない 2007-06-16

公開:2007-06-16/製作:2007年    old
 

解説

若者を中心に圧倒的人気を誇る乙一の同名の小説を映画化した感動作。孤独な少女と青年の奇跡のような出会いを、新人の荻島達也監督が優しいタッチでつづる。ヒロインを演じるのは、『神童』などで今最も注目を集める若手女優の成海璃子。彼女の支えとなる青年を『初恋』の小出恵介が自然体で演じている。そのほか、共演者の岩城滉一や八千草薫らベテラン俳優たちの好演も光る。風光明美(ふうこうめいび)な風景と、人の温もりに心が満たされていく。

あらすじ

リョウ(成海璃子)は、内気な女子高生だ。友人もいないし、携帯電話も持っていない。他人と上手に話すことができず、心を閉ざしている。ある日、リョウは、公園でおもちゃの携帯電話を拾う。翌日、突然鳴り出したその携帯電話から聞こえてきたのは、若い男性(小出恵介)の声だった。男性は、シンヤと名乗る。リョウとシンヤは、そのうち携帯を持たなくても、会話ができるようになる。頭の中の携帯で心が通じ合っているのだ。リョウは、今まで心の中にしまい続けていた不安をシンヤにぶつける。自分が生きる意味を見つけられずにいること、自分なんていなくなってしまえばいいという気持ち。シンヤは、それを受け止め、リョウを故郷の鎌倉へ誘う。週末、リョウは、シンヤの携帯での案内を聞きながら、鎌倉の街を歩く。シンヤは、リョウに、自分にゆかりのある場所を訪れるよう指示し、リョウはその出会いで、シンヤの優しい人柄に触れていく。その道すがらも、シンヤはリョウを元気づけていく。リョウは、この〈デート〉を機に変わり始める。と同時に、シンヤに一目会いたいという望みも、確かなものとなっていった。そして遂に、シンヤとリョウが出会うチャンスが訪れる。だが、それは、リョウが乗り越えなければならない悲しみとの出会いでもあった。

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