女優 原田ヒサ子 2020-03-28
監督:
原田美枝子
公開:2020-03-28/製作:2019年
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解説
女優の原田美枝子が、監督、制作、撮影、編集を手がけた短編ドキュメンタリー。原田美枝子の母・ヒサ子は認知症が進行し、まるで我が事のように娘の人生を語り出した。認知症の人が自身の一番輝いていた時代に戻るケースは多いが、自分以外の人の記憶を語るのは珍しいことだという。母が語る記憶の断片が娘の人生とオーバーラップしていることに驚いた美枝子は、母の人生を振り返り、母の心の中に残されていた夢をかなえようと思い立つ。美枝子の長男でVFXデザイナーの石橋大河、長女の歌手・優河、次女の女優・石橋静河ら、原田美枝子の母への思いに賛同する人びともキャストやスタッフとして参加。
あらすじ
女優・原田美枝子の母・原田ヒサ子は認知症が進み、病院のベッドで突如、15歳の時から女優をしていると話す。まるで我が事のように娘である美枝子の人生を語りだしたヒサ子。認知症の人は、自分が一番輝いていた時代に戻ることが多いが、自分以外の人の記憶を語ることは珍しいという。昭和4年に生まれたヒサ子は、10代で第二次世界大戦を経験し、20代でオフセット印刷工の原田喜代和と結婚。高度成長期にはパートで働きながら3人の子供を育ててきた。子供は親の気持ちなど知らずに育つ一方、親は子供と一心同体になって生きてきた。母の記憶が娘の人生とオーバーラップしていることに驚いた美枝子は、母の中に女優として生きてみたかったという思いがあったなら、その夢を現実にしてみようと思い立つ。そして、ヒサ子に育ててもらった娘と孫たちが、ヒサ子を女優として撮影していく。
