赤んぼ少女 2008-08-02

監督: 山口雄大
脚本:小林弘利
公開:2008-08-02/製作:2007年    old
日本
 

解説

楳図かずお原作の同名の漫画を『ユメ十夜』の山口雄大監督が映画化した戦慄(せんりつ)のホラー。孤児院から実家に引き取られた15歳の少女を次々と襲う謎の赤ちゃんとの死闘を、驚きの映像で活写する。本作が映画初主演となる水沢奈子が薄幸のヒロインを体当たりで熱演。その脇を9年ぶりの映画出演となる野口五郎や、浅野温子らベテラン勢が支える。最初は気配だけだったとある存在が日ごとにパワーアップし、執拗(しつよう)にヒロインを攻撃する姿に凍りつく。

あらすじ

孤児院で育てられた15歳の葉子(水沢奈子)は、15年前、戦争で生き別れになった両親の住む南条家を訪れることになり、孤児院の職員・吉村誠也(堀部圭亮)と土砂降りの雨の中、タクシーで屋敷に向かう。しかし途中で、運転手(板尾創路)は車が故障したと告げる。葉子と吉村はずぶ濡れになりながら屋敷に辿りつくが、出迎えた使用人・紀伊スエ(生田悦子)は、葉子の父・南条敬三(野口五郎)が仕事中であることを理由に冷たい対応をする。しかし吉村はスエに事情を話し、2人は朝まで屋敷に滞在することになる。葉子はその晩、夢を見る。赤ん坊の泣き声が鳴り響く南条家で何者かに追いかけられ、ぬいぐるみを抱いた女(浅野温子)と出くわして意識を失う……葉子はあまりにリアルな悪夢に凍りつくが、実父である南条との再会でその恐怖もかき消される。葉子が南条からプレゼントされた洋服で着飾っているころ、何者かの手が吉村の背後に伸びる。葉子は喜びを噛みしめながらも、屋敷の異様さに気づいていく。どこからか漏れ聞こえる赤ん坊の泣き声、壁紙の下に残る無数の血痕、いつも自分を見つめている視線。そしてぬいぐるみを抱いて正気を失っている女は、自分の母親の夕子であった。夕子にはタマミという娘もいたが、預けられた病院で亡くなったらしい。この屋敷はおかしいと葉子が確信したころ、吉村の弟・高也(斎藤工)が南条家を訪れる。孤児院へ戻ったはずの吉村が行方不明なのだ。葉子と高也は一緒に吉村を探すが、屋敷内の森で見つかったのは飼い犬の無残な死体だった。さらに葉子は、南条も姿を消したことを知る。南条を探す2人を、物陰から見つめる瞳があった。

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