ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE 2008-01-12
解説
うすた京介原作の大人気ギャグ漫画「ピューと吹く!ジャガー」を実写化した、脱力系の青春映画。1本の珍笛を巡る風変わりな人々の様子を、ミュージシャン志望の普通の若者の目を通して描く。テレビバラエティで活躍している演出家のマッコイ斉藤と放送作家のオークラが監督と脚本に挑戦。笛をこよなく愛するすっとぼけた青年にふんする二枚目俳優の要潤など、一癖あるキャラクターになりきる俳優陣の妙演は必見。
あらすじ
高校卒業を間近にひかえた酒留清彦(大村学)は、進学も就職も蹴ってミュージシャンになる決心をする。ギター1本でオーディションに参加した清彦は、数々のバンドが集まる会場で、たてぶえを持ったひとりの男が暴れているのを目撃する。これが清彦とジャガージュン市(要潤)の初めての出会いであった…。オーディションの結果、清彦はある芸能人養成所に籍を置くことになる。清彦がやる気になったのも束の間、養成所の職員・三太夫セガール(なぎら健壱)に連れられて来たのは“ふえ科”だった。当然ギター科に入ったと思っていた清彦は驚愕。だが契約書をよく見ると、「ふえ科入学希望」という小さな文字がそこにあった。そして、教室ではオーディションのあの男、ジャガージュン市が待ち構えていた。半ば詐欺に近いやり方でふえ科に入学させられた清彦は、ジャガーに“ピヨ彦”と名付けられる。ピヨ彦は、謎のヒップホップ忍者・ハマーと呼ばれる浜渡浩満(小木博明)やアイドル志望の女の子・白川高菜(高橋真唯)という個性的な人間と出会い、いつしかふえ科に馴染んでいく。しかし間もなく、養成所の赤字の原因となっているふえ科が廃止になる、と三太夫セガールから通告される。ふえ科の未払い授業料数千万円を納めれば存続させることができるようだが、ジャガー以外の3人はそれほどふえにこだわりはなかった。しかし、セガールが「ふえ科のメンバーは音楽業界で生きていけなくする」と言っている。思案に暮れていたそんな時、世界中で注目されている珍笛が日本に上陸。かくしてふえ科の4人は、お金を工面しようとその高価な笛を奪う計画を立てるのだった……。