PITY ある不幸な男 2021-10-08

公開:2021-10-08    old
 

解説

 「籠の中の乙女」「ロブスター」などヨルゴス・ランティモス作品の脚本で注目を集めるエフティミス・フィリップが脚本を手掛け、これが長編2作目となるギリシャの新鋭バビス・マクリディスが共同脚本と監督を務めた不条理ドラマ。最愛の妻が昏睡状態にあることを嘆き悲しむ日々が日常と化した男が、ある日突然妻が目覚めたことで心の拠り所を失い、次第にゆがんだ欲望が暴走していく狂気の顛末を不穏な筆致で描き出す。一人息子と暮らす弁護士の男。彼の妻は不慮の事故で昏睡状態に陥り、そのまま今も眠った状態が続いていた。妻のことを思い悲嘆に暮れる男に周囲は同情し、何かと親切にしてくれた。そんなある日、妻が奇跡的に目を覚ます。ひたすら悲しむだけだった男の日常が、思いがけず一変することになるのだったが…。

あらすじ

ティーンエイジャーの一人息子と小綺麗な家に暮らし、健康で礼儀正しく、概ね身だしなみもいい一見何不自由ない弁護士の男。しかし、彼の妻は不慮の事故により、昏睡状態に陥っていた。その日常は妻を想ってベッドの隅で咽び泣き、取り乱すことから始まる。彼の境遇を知り、毎朝ケーキを差し入れる隣人、割引をするクリーニング屋、気持ちに寄り添う秘書など、同情心から親切になる周囲の人々。この出来事がもたらした悲しみは、いつしか彼の心の支えとなり、次第に依存してゆく。そんなある日、奇跡的に妻が目を覚まし、悲しみに暮れる日々に変化が訪れる。やがて楽園を失った男は自分自身を見失い、暴走していく……。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/2021/1/11663

◀︎ Back