映画監督の石井達也は、2年間交際していた女性から「私を撮らなかったこと、いつか後悔するよ」と電話で言われ、まずは自分自身を撮ろうと考え自らにカメラを向け始める。かつて石井達也との関係の中で彼女は心のバランスを崩し、精神病棟に入院していたことも。石井達也はそんな彼女の姿をカメラに収め続けてきたが、関係が悪化するとともにいつの間にかやめていた。電話の翌日、石井達也がカメラを片手に彼女の家を訪ねると、彼女は交際期間である2年分の記憶を失っていた。