ようこそ、革命シネマへ 2020-05-09
解説
映画が失われた軍事独裁政権下のスーダンを舞台に、一夜限りの映画館復活を目指す古老の映画人たちを追ったドキュメンタリー。1956年のスーダン独立後に海外で映画を学び、スーダンで映画を製作してきたイブラヒム、スレイマン、エルタイブ、マナル。1989年には、スーダンに映画文化を根付かせるため「スーダン・フィルム・グループ」を設立するが、同年に誕生した軍事独裁政権によって言論の自由が奪われ、映画は発禁処分、彼ら自身も国外への亡命を余儀なくされた。それから20年以上の時を経て、映画産業が崩壊した母国スーダンで再会した4人は、「映画を再びスーダンの人々のもとに取り戻したい」というスローガンのもと、一夜限りで映画館を復活させるため行動を開始する。第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門でドキュメンタリー賞と観客賞を受賞。
あらすじ
アフリカ・スーダン。1956年の独立後、海外で映画を学んだイブラヒム、スレイマン、エルタイブ、マナルの4人は、スーダンで映画を製作してきた。彼らは、母国スーダンに映画文化を根づかせようと、1989年に「スーダン・フィルム・グループ」を設立するが、同年、軍事独裁政権が誕生し言論の自由は奪われ、映画は発禁処分となり、彼らは政治犯として拘禁されたり、国外への亡命を余儀なくされた。その後も、2003年にダルフール紛争、2011年には南スーダンの分離独立などが続き、スーダンの映画産業は崩壊、かつての映画館も廃れてしまう。そんな状況下、還暦を過ぎた4人は、母国スーダンで再会。“映画を再びスーダンの人々のもとに取り戻したい”というスローガンを掲げ、一夜限りで映画館を復活させようと奔走する。放置された映画館を清掃し、若者たちに上映したい作品をリサーチ。着々と上映の準備を進めていくが、電気もままならない生活環境に加え、独裁政権下のスーダンでの上映は困難を極めるものだった。だが、映画への愛に溢れ、苛酷な人生を経験した彼らは、様々な障壁にぶつかっても臆することはなかった……。