クレーマー Case2 2008-04-12
公開:2008-04-12/製作:2008年
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解説
製菓会社のお客様相談室を舞台に、1本の電話が招く謎の死を描くホラー・サスペンス。小野真弓ふんするクレーム処理係の女性が受けた電話をもとに、お客様相談室の職員たちが思いもかけない恐怖へと巻き込まれていく。執拗(しつよう)なクレーマーの恐怖を見せた『クレーマー case1』と同じく金子大志がメガホンを取り、本作ではクレームをきっかけにした怪奇現象に着目。クレーマーと商品の成分偽装という、社会問題を題材として描いている点も興味深い。
あらすじ
宮田夏美(小野真弓)は夫と離婚し、女手ひとつで五歳になる息子を育てている。そんな彼女の職場は製菓会社の「お客様相談室」。日々かかってくるクレームの処理に追われていた。ある日、夏美は一本の電話を受ける。受話器の向こうから聞こえてくる女のすすり泣く声。女は「流産したのはおたくのドリンクを飲んだせいだ」という。実は会社が紅茶の成分表を偽っていたのだ。夏美には思い当たる節があったものの、会社からの圧力を考えると、そのクレームを認めるわけにはいかなかった。マニュアルどおりに受け答えをし、電話を切る夏美。明くる日、夏美はニュースを見て驚愕する。本社ビルから流産を苦にした女性が飛び降り自殺をしたのだ。もしかしたら昨日の女ではないか? それを機に「お客様相談室」の職員たちに奇妙な電話がかかってくるようになる。受話器の向こうから聞こえる女の囁く声。そして、その電話を受けた人は必ず死へと追い込まれていく。一人、また一人と増えていく犠牲者たち。女の呪いを解く方法は無いのか? やがて呪いは夏美の元へと忍び寄ってくるのだった……。