壁男 2007-09-15
公開：2007-09-15
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解説
カルト的な人気を誇る漫画家・諸星大二郎の短編を映画化した、奇妙な風合いのホラー。都市伝説に翻弄（ほんろう）されるカメラマンと、愛と不安の間で揺れ動く恋人との関係が、えたいのしれない存在によってじわじわとむしばまれていく。舞台や映画で幅広く活躍する堺雅人とCMやテレビドラマでおなじみの小野真弓が主演を務める。長編2作目となる監督の早川渉が、普通の人々の表の顔と裏に潜む狂気を冷徹に切り取る。
あらすじ
TV局の情報バラエティ番組でレポーターを務める響子（小野真弓）の元に、“壁男”に関する匿名の投書が届く。壁の中に潜んでいるという壁男に関する取材を続け、番組で紹介すると予想以上の反響があり、壁男の噂は瞬く間に全国に広がる。響子の恋人でカメラマンの仁科（堺雅人）は壁男に異常な興味を示し、壁の写真ばかりを撮り続けるようになる。仁科の突然の豹変を心配する響子だが、響子の不安をよそに、仁科は次第に壁男と人間世界の関係に思いを巡らせ、壁男と交信することを考え始める。仁科の行動と、壁男の噂がエスカレートしていくにつれ、響子の周辺の人々を巻き込んだ怪現象が次々と起こり始める。しかしそれは、決定的なある事件の発端にすぎなかった……。
