愛にかける橋 2004-05-29 ON THE OTHER SIDE OF THE BRIDGE/芬女尼的微笑

監督: フー・メイ
脚本:ワン・チーピン
公開:2004-05-29/製作:2002年    old
中国,オーストリア
 

解説

 1931年、オーストリア・ウィーン。警察学校に留学中の中国人青年マーはある日、17歳になる教官の娘ファニーと出会い、恋に落ちる。しかし、2人が望んでいた結婚はファニーの父親に反対され、マーはそのまま情勢が慌ただしくなった中国への帰国を余儀なくされる。だが1年後、ファニーのもとにマーから中国行きの乗船切符が届くと、彼女は単身中国へ渡り、マーと結ばれた。最初は異なる風習に戸惑うファニーだったが、子供にも恵まれ、徐々に周囲の環境に慣れていく。しかし、そんな彼女の人生に時代の大きなうねりが容赦なく襲い掛かるのだった…。

あらすじ

1931年7月、ウィーンの警察学校に留学した中国人青年マー・ロンユンは、教官の娘で17歳のファニーと恋に落ちる。しかし結婚を父に反対され、ファニーは帰国するマーの車にこっそりと乗り込むが、父に見つかり連れ戻される。1年後、18歳になったファニーの元にマーから中国行きの切符が届く。ファニーは単身マーの待つ中国江南地方へ旅立ち、結婚式を挙げてマーの母親と暮らし始める。昔ながらの中国女性であるマーの母親の躾は厳しく、封建制の残る中国社会の妻として生きることのきつさをファニーは実感する。それは、彼女にとって初めて接するアジアそのものでもあった。それでもふたりは子宝に恵まれ、ファニーは次第に中国の風俗や生活習慣に慣れてゆく。しかし、日中戦争の勃発、中華人民共和国の建国、そして文化大革命と、中国の体制は大きく変わってゆき、歴史の波がファニーとマーを翻弄する。嫁いできた時まだ若かったファニーは、祖国との別れが長いものになろうとは想像だにしていなかった。しかし戦争と国家間の政治的関係のため、長年祖国の家族と連絡はとれず、両親に会うこともできなかった。それでもファニーは、逆境に立たされる夫を必死に支えながら子供たちを育て、やがて名誉を回復した夫との静かな日々がやってくる。ふたりの愛は終生変わることなく続き、夫の死後もファニーは祖国オーストリアへ戻ることはなかった。ファニーにとって中国は、第二の祖国となっていたのだ。

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