かかしの旅 2006-03-25

監督: 冨永憲治
脚本:岩田元喜
公開:2006-03-25/製作:2005年    old
日本
 

解説

 短編小説集『いじめの時間』に収録された稲葉真弓の同名小説をもとに、岩田元喜が脚本を執筆し「国会へ行こう!」の冨永憲治がメガホンをとった。
 中学三年の伊藤卓朗は、幼いころに負った怪我が原因で左足が不自由になり、まっすぐ立つことができない。さらに人前に出ると声が出なくなってしまうことから、彼は「かかし」と呼ばれ、いじめられていた。同級生のヤスオがいじめを苦に自殺したことがきっかけとなり、卓朗は家を飛び出した。自分と同じような境遇の少年たちと知り合った卓朗は、彼らと共同生活を始める。だが中学の山下先生が自分を捜し回っていると聞き、卓朗は出すあてのない先生への手紙をつづり始めるのだった。

あらすじ

中学生、伊藤卓朗(林瓏)が家出をした。彼は幼い頃、家のベランダから落ちて右足を悪くしたため、足を引きずるように歩き、まっすぐ立つことができない。同級生は彼のことを“かかし”と呼んだ。彼は、小学生の時、声が出ない病気にかかった。「しゃべれないくせに学校にくるな」同級生のいじめに無抵抗だった彼は、中学生になって、さらに執拗ないじめにあう。「ぼくがいじめられるのはいいんです。いじめられる理由があるから……でもヤスオは違う」同級生のヤスオが自殺したことで、彼の中で何かが変わった。中学2年生の1学期、かかしと呼ばれた少年・卓朗は、学校と家から飛び出した。泊まるところも食べ物もない。そんな彼を救ったのは、同じように学校と家を捨てたイタヤ(上原裕也)、ラー(大河)、マック(平尾勇気)だった。仲間たちとの共同生活で、平安な日々を過ごしていた卓朗だったが、中学校の山下先生が、自分を捜していることを知る。「驚いた。家出してもう2週間、誰も僕のことなんか捜してないと思っていたのに。心配してないと思っていたのに」卓朗は、ノートに先生への手紙を書き始める。「先生。僕を探さないでください……」かかしはなぜ、家出をしなければならなかったのか……。

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