花の降る午後 1989-10-07

公開:1989-10-07/製作:1989年    old
 

解説


 宮本輝の同名小説を「妖女の時代」の大森一樹が脚本・監督した作品。フレンチレストランを切り盛りするヒロインと、レストランを乗っ取ろうとする女との闘いを描く。
 四年前に夫を亡くした甲斐典子は、神戸にあるフランス料理店〈アヴィニヨン〉を一人で切り盛りしていた。ある日、店の絵の裏から亡き夫の手紙を見つけた典子は、隠し子の存在を認める内容に衝撃を受ける。一方、賭博や密輸で稼ぐ荒木幸雄と美沙の夫婦が〈アヴィニヨン〉を乗っ取ろうと画策していることがわかり、典子は私立探偵の工藤に二人の調査を依頼した。だが荒木夫妻の妨害工作は日増しにエスカレートし、運転手やシェフが襲われ怪我を負い、店は一時閉店に追い込まれてしまうのだった。

あらすじ

甲斐典子は夫を亡くして4年間、神戸にあるフランス料理店の老舗・アヴィニヨンを一人で切り盛りしてきた。ある日青年画家の高見が訪れ、自分の個展を開くので絵を貸してほしいと申し出た。ところがこの絵の裏から典子の亡き夫・義直の手紙が見つかりそこには隠し子の存在が記されていた。その頃アヴィニヨンのスキャンダルをめぐってウェイターの秋津、水野、支配人の葉山が突然店を辞めていった。典子が知り合いの中国人・黄健明に相談したところ、荒木幸雄、美沙の賭博やダイヤの密輸で賭ける札つきの夫婦がアヴィニヨンを乗っ取ろうとしていることがわかった。典子は義直の親友で私立探偵の工藤に荒木夫婦の調査を依頼したが、その矢先に運転手の小柴とシェフの加賀が襲われて怪我をした。アヴィニヨンは一時閉店に追い込まれたが、高見の励ましや加賀の努力で再開。しかし、美沙は隣人リードの娘ジルを人質に取り土地を奪おうと企んだが、大胆にも典子は荒木夫婦のクルーザでのパーティに潜り込みジルを助け出した。美沙は義直の隠し子の美加にまで手を出そうとするが、典子は美沙と対決。彼女を説得するとともにその悲しい性を知るのだった。そんな時美加が突然アヴィニヨンを訪ね、典子はその姿を暖かく見守っていたのだった。

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