アンを探して 2009-10-31
監督:
宮平貴子
脚本:宮平貴子,ユリ・ヨシムラ=ガニオン
公開:2009-10-31/製作:2009年
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解説
「赤毛のアン」の舞台、カナダのプリンス・エドワード島でのオールロケを敢行し、亡き祖母の思いをかなえるべく島を訪れる少女の成長を描く感動的な人間ドラマ。内気な主人公を映画初主演となる『The Harimaya Bridge はりまや橋』の穂のかがフレッシュに好演。歌手のロザンナが演じる主人公を温かく励ますホテルの女主人など、主人公を取り巻く登場人物たちも魅力的。手つかずの豊かな島の自然と、女たちの哀しくも美しい運命に涙を誘われる。
あらすじ
2008年夏。カナダでいちばん小さな州、世界でいちばん美しいといわれる島プリンス・エドワードに、17歳の少女・杏里(穂のか)が降り立つ。一緒に来るはずだった亡き祖母・静香(吉行和子)が大切にしていた宝物、それは半世紀前、戦争の傷跡を残す東京で恋をしたカナダ人兵士からもらった「赤毛のアン」だった。そして、祖母が残した古い大学ノートには黄ばんだ灯台の写真と大輪の薔薇の花“ピース”が描かれていた。杏里は密かに祖母の初恋の兵士を探し始める。B&Bの女主人・佐藤マリ(ロザンナ)は、毎日灯台に自転車を走らせる杏里を不思議そうに見守っていた。面倒見がよく溌剌としたマリと、彼女に想いを寄せるちょっと変わった隣人のジェフ(ダニエル・ピロン)は、見知らぬ土地で困惑する杏里を温かく励ます。そんな中、杏里はジェフの息子ライアン(ジョニー・サー)にほのかな想いを抱き始める。そして、杏里の旅も終わりに近づいた頃、兵士探しを諦めかけていた杏里に思いもかけぬ終幕が訪れる。奇跡の薔薇“ピース”の秘密と、灯台の写真がぴったりと重なったのだ……。