アメリカン・ユートピア 2021-05-28
解説
元トーキング・ヘッズのフロントマン、デイヴィッド・バーンによるブロードウェイ・ショーを「ブラック・クランズマン」のスパイク・リーが映画化。バーンが11人のミュージシャンやダンサーとともに計21曲を演奏し、現代の様々な問題について問いかける。振付は、過去にもバーンの舞台を手掛けたアニー・B・パーソン。プロダクション・コンサルタントは、バーン一家のアレックス・ティムバース。撮影監督は、「サマー・オブ・サム」のエレン・クラス。
あらすじ
原案は、2018年にデイヴィッド・バーンが発表したアルバム『アメリカン・ユートピア』。この作品のワールドツアー後、19年の秋からブロードウェイのショーとして再構成された舞台が始まった。その斬新な内容は大評判となり、スパイク・リーによる映画化がスタート。ドキュメンタリーでも記録映画でもない、新たなスタイルのライヴ映画が誕生した。ショーの冒頭、プラスティックの脳を持って登場したデイヴィッド・バーンが、人間の脳の進化について語り始める。「人間の脳は成長と共に衰えていく」という衝撃的な研究結果について話を始めたバーンは、ショーを通じて現代のさまざまな問題について問いかける。コミュニケーションの大切さや選挙の重要性、人種問題など、混迷の時代を生きる現代人の意識を揺さぶる物語が語られる。今回の舞台で、バーンは意識的に何もない空間を選んだ。マイクもドラムセットもなくし、新たな仲間である11人のミュージシャンやダンサーと舞台の上を縦横無尽に動き回る。さまざまな国籍を持つ11人の仲間が舞台に立ち、クライマックスではブラック・ライブヴズ・マターを訴えるプロテスト・ソング、ジャネール・モネイの『Hell You Talmbout』を歌う。アルバム『アメリカン・ユートピア』の5曲、トーキング・ヘッズ時代の代表曲9曲を含む計21曲が演奏される。大ベテランのバーンがパワフルに歌いながら踊り、11人の新たな仲間と組むことで、ミュージシャンとしても更なる進化を遂げた。
