瞳の中の訪問者 1977-11-26

公開:1977-11-26/製作:1977年    old
日本
 

解説

 手塚治虫の「ブラック・ジャック」のエピソード「春一番」をもとに、大林宣彦が映画化。インターハイを目指すテニスの選手千晶は、練習中に左目にボールを受け失明する。責任を感じたコーチの今岡は、ブラック・ジャックの助力を請おうと丘の上に建つ彼の邸宅を訪れる。角膜の移植手術が成功して視力を取り戻した千晶に、以前には見えなかった幻の男が見えるようになる。その角膜は、湖で殺された若い女性のものだったのだ……。

あらすじ

小森千晶は、インターハイをめざしてテニスの特訓を続けていた。ある日、コーチの今岡の打ったボールが、千晶の左目にあたった。診察した医師は回復は絶望だと今岡にいいわたす。ひそかに千晶を愛していた今岡は責任を感じ、思案の末、人里はなれたブラック・ジャックの家をたずねる。ブラック・ジャックは天才外科医と言われ、法外な礼金をとって手術を引受ける無免許医師であった。自分の目を使って欲しいという今岡の言葉に、ブラック・ジャックは手術を引受ける。手術は成功し、キャンパスにもどった千晶をテニスでペアを組む京子がむかえた。千晶は再びテニスをはじめ、昔と変わらぬ生活をおくれるように思えた。ところがある日、まわりの人には見えず、千晶にだけ見える幻の男が現れる。心配した今岡はブラック・ジャックのもとへ行く。千晶に移植された角膜は、実は今岡がアイ・バンクから盗んだものだった。今岡の調査で、その角膜は湖で殺された若い女性のものであったことがわかる。一方、千晶はいつしか幻の男を恋しはじめていた。ある日街角で千晶はその男をみつけ、あとを追う。男は幻ではなく実在していたのだ。殺人容疑で逮捕される今岡、実在する幻の男。千晶をめぐる謎は深まる一方であった。

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