BANDAGE バンデイジ 2010-01-16
解説
『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』に続きコラボレートする岩井俊二と小林武史が、小林が監督、岩井が脚本という新たな試みで手掛ける青春映画。1990年代のバンドブームを背景に、メジャーデビューを目指すバンドメンバーの友情や確執、そして恋愛を描く。映画初出演で初主演を務めるのは、KAT-TUNの赤西仁。さらには、『ハルフウェイ』の北乃きい、『蛇にピアス』の高良健吾など、若手実力派の面々が脇を固める。小林武史と赤西仁が、劇中のバンドLANDSとして発表する楽曲にも期待したい。
あらすじ
1990年代、バンドブーム真っ直中の日本の音楽業界では、たくさんのバンドがデビューしては、次々と消えていった。そんな中、LANDSというバンドがあった。アサコ(北乃きい)とミハル(杏)は、都内の高校に通う普通の高校生だった。しかし親の不祥事のため、ミハルが学校を辞めることになる。その日、ミハルはアサコにLANDSのCDをあげる。アサコは、天才的な音楽センスを持つユキヤ(高良健吾)に惹かれ、LANDSのファンになる。アサコはミハルとLANDSのライブに行き、彼らの楽屋に忍び込む。そして、ヴォーカルのナツ(赤西仁)、ドラムのリュージ(金子ノブアキ)、ベースのケンジ(笠原秀幸)たちと出会う。ナツはアサコのことを気に入り、LANDSの練習スタジオへ連れていく。そこには、ユキヤや、キーボードのアルミ(柴本幸)たちが音楽にすべてを注ぎ込む姿があった。LANDSの練習を見て喜んでいたアサコだったが、マネージャーのユカリ(伊藤歩)は彼女をスタジオから追い出す。アサコのことが気になるナツは、2人の仲を取り持つため、体調を崩したユカリの部屋にアサコを行かせる。アサコはユカリを介抱し、LANDSのマネージャーとして関わっていくことになる。バンドを取り巻くマネージャーや音楽プロデューサーら、大人たちの葛藤や欲望を巻き込み、LANDSがメジャーへと上り詰めていくなか、メンバーたちには確執が生まれていく。