ピストルオペラ 2001-10-27

公開:2001-10-27/製作:2001年    old
日本
 

解説

 「夢二」から約10年の歳月を経て日本映画界の奇才、鈴木清順がメガホンを撮った、67年の「殺しの烙印」の後日談とも言うべき“極彩色のフィルム・ノワール”作品。
拳銃を「アタシのオトコ」と愛する、謎の殺し屋組織“ギルド”の殺し屋NO.3、通称“野良猫”皆月美有樹(江角)はエージェントの上京(山口)から殺しの依頼を受ける。しかし連絡の食い違いからか同じ組織の通称“生活指導の先生”を撃ち殺してしまう。やがてエージェントの上京に現在の殺し屋ランキングのNO.1である殺し屋“百眼”を殺せと言う指令が下る。しかし誰も“百眼”の顔を知らず、一方、他のギルドの殺し屋たちは、次々と笑みを浮かべた顔で死んでいく。次第に姿を見せない“百眼”に追いつめられていく皆月……。

あらすじ

謎の殺し屋組織ギルドの番付ナンバー2昼行灯の萬が殺された。同じ頃、ピストルが恋人だと言うナンバー3の野良猫の元に、ギルドのエージェントである上京小夜子から仕事の依頼が入った。ところが野良猫は、何かの手違いからギルドの殺し屋生活指導の先生を撃ち殺すことになってしまう。戸惑う彼女に、「ふたりのうちどちらかを消すのが本来の目的ではなかったのか?」と助言するかつてのチャンプ・花田。ギルド内部は今、揺れているらしい。それから数日後、野良猫は上京に殺し屋ナンバー1で、ギルド内部を揺るがしている百眼の殺しを依頼される。クライアントはギルド自身。しかし、百眼の正体を誰も知らない。初めはその依頼を断る野良猫。だが、他のシングル・ランカーが次々に百眼に消されていく事態に、遂に彼女はその依頼を受けることを決意する。ところが、野良猫が仕留めた百眼だと名乗る男は別人だった。実は、百眼とは上京であり、全ては彼女が自らの引退の花道を華々しく飾る為に、自分を殺してくれる最強の殺し屋を求めて、殺し屋たちを戦わせていたゲームだったのだ。それを知った野良猫は、世界恐怖博覧会2の会場で上京と華麗な銃撃戦を展開し、見事、彼女を仕留めることに成功する。だが、そうして番付ナンバー1に輝いた野良猫をチャンプの座に返り咲こうと目論む花田の銃弾が襲った。しかし、野良猫は花田の眼前でナンバー1である自らの手でナンバー1である自らの命を奪うのであった。

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