魔法少女を忘れない 2011-04-23
監督:
堀禎一
脚本:中野太,ますもとたくや
公開:2011-04-23/製作:2011年
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解説
しなな泰之原作の人気ライトノベルを、『憐 Ren』の堀禎一監督が映画化した異色青春物語。みんなの記憶から少しずつ消え去る運命にある元魔法少女を、必死に胸に刻み付けて忘れまいとする仲間たちの奮闘を描く。『ハイキック・ガール!』の高橋龍輝が映画初主演に挑み、心優しい兄を好演。かれんな妹を、『火垂るの墓』の谷内里早が演じている。不器用な少年少女たちが織り成す純粋で切ないラブストーリーに、胸が熱くなる。
あらすじ
高校生の北岡悠也(高橋龍輝)は、ある日突然、母親から妹を紹介される。みらい(谷内里早)という名の妹は元魔法少女だった。生まれたときからひとりぼっちのみらい。父はおらず、母も仕事で家を空けがちだったため、ぎこちないながらも悠也はみらいと2人だけの生活を始める。一緒に朝食を摂り、自転車で登校し、夜になれば同じ家に帰る。一見どこにでもいる兄妹のように見えるが、自分の知らない世界を生きてきた少女に対して、悠也は兄として向き合うことに戸惑いを覚える。2人のそんな事情を知っているのは、古本屋でバイトする幼なじみの千花(森田涼花)くらい。それでもミュージシャン志望の直樹(碓井将大)や合コンで失敗続きの担任教師、希美(前田亜季)たちとも仲良くなってゆくみらい。みんなと撮ったプリクラ、ダンスのレッスン、はじめての海水浴など、高校生活を満喫する。ありきたりとは言え、ささやかな喜びに満ちた日々。悠也のみらいに対する感情は、次第に特別なものに変わってゆく。しかしそんな日々は長くは続かなかった。次第に、人々の中からみらいに関する記憶が消えつつあったのだ。それに気づいた悠也は、なんとしても彼女を忘れないようにしようと、全力を尽くすのだが……。