14才のハラワタ 2009-10-17

公開:2009-10-17/製作:2009年    old
 

解説

自分のことをハラワタと呼ぶ中学2年生の女子、原田ワタルのマイペースな日常を描くハートフルな物語。学生による商業映画製作がコンセプトの“トリウッドスタジオプロジェクト”の第4弾となる本作は、19歳の佐山もえみが脚本と監督を担当。彼女の中学生時代の塾での経験を交えながら、細やかな演出で普段見落としがちな日常の穏やかさを描出する。ヒロインをはじめ、彼女を取り巻く人々の一生懸命に生きる姿に元気をもらえる。

あらすじ

中学二年、14歳の女の子、原田ワタル(長野レイナ)は、自分のことを“ハラワタ”と呼ぶ。自分の周りにいる人たちが大好きでマイペースな彼女は、学校ではナツキ(水嶋瑞希)、青木さん(五十嵐令子)と成績を競っている。他人に羨ましがられようと勉強もオシャレも必死なナツキ。そんなナツキに嫉妬しながらも憧れる青木さん。ハラワタはそんな2人を尻目にひなたぼっこ。塾に行っても勉強に身が入らないハラワタ。そこにいるのは、見た目は軽いが、お金の大事さを知っている塾長(池上幸平)。青木さんの弟、祐輔(武田勝斗)は、優等生だがいじめられっ子。塾長と祐輔のやり取りは和やかでなんだか楽しい。家に帰れば食卓には、料理下手なお母さん(大家由祐子)が仕事帰りに買ってきたスーパーのお惣菜が並ぶ。掴みどころがなく靴磨きが好きなお父さん(松田洋治)は、ハワラタに輪をかけてマイペース。なかなか家には帰ってこない。お母さんは、そんなお父さんを心配しながらも、どこか飄々としている。ある日、お父さんがとうとう家に戻らなくなってしまう。お母さんはハラワタを部屋に呼んである事を教える。それはお母さんの“毎日を消化する方法”。青木さんも塾長も、祐輔もお父さんもお母さんも。みんな自分のペースで一生懸命生きている。何でもない事だが、それに気づいたハラワタは、いつもより少しだけ気分がいい。今日も寝ぐせ頭のまま学校へと駆けていくのだった。

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